導入の背景

株式会社コッカが運営するECサイト「cocca」では、社員2名がEC運営全般を担当しており、時間や人員が限られている状況でした。新型コロナウイルス感染症の影響で生地の需要が急増し、ECでの売り上げが数倍になる一方で、注文や発送業務に追われ、サイトでの施策が全く行えていない状態でした。このような状況を打開するために、顧客体験を向上させるための施策を迅速に実行できる環境を求めていました。また、EC運営を一人で行っていた期間が長く、「このやり方で合っているのか？」という不安や、アイデアを壁打ちできる相談相手を求めていました。

導入の決め手

KARTE導入の決め手は、操作が視覚的に理解しやすく、ツール活用に不慣れな担当者でも素早く施策を実装できそうだと感じた点でした。また、カスタマーサクセス担当による手厚いサポートも重視していました。導入前には、他社事例やヘルプページが充実しており、少人数の活用事例も多いことを知り、安心して導入できると考えました。さらに、施策のテンプレートなど初心者向けのツールが充実している点も、導入を後押ししました。

導入の成果と今後の展望

KARTE導入後、coccaでは隔週の定例会議を通して、KARTEの基礎的な用語や仕組みを学び、少しずつ慣れていきました。担当者によるデータ分析や施策の実装に関する宿題とフィードバックのサイクルにより、多忙な中でも施策実行を継続することができました。また、KARTEを活用して、生地作家の新作をおすすめする施策や、顧客が商品を探しやすいようにサポートする施策などを実施し、顧客体験の向上に繋げています。さらに、顧客の行動データに基づいて、クリエイティブのA/Bテストを行い、最適な施策を選択するようになりました。

今後は、実店舗での接客をECサイトでも再現し、実店舗を訪れた顧客と同じような気持ちになってもらうことを目指しています。また、手芸初心者でも利用しやすいサイトを作り、顧客が気に入る生地と出会い、手芸を楽しむまでのストーリーを描くことを目標としています。

※本記事の情報は、2023年2月時点のものです。