2024.01.30
Jリーグとぴあが共同で運営するチケット販売サイト「Jリーグチケット」におけるKARTE導入事例
- KARTE
- KARTE Blocks
- その他
- 100名 - 500名
導入の背景
Jリーグとぴあが共同で運営するチケット販売サイト「Jリーグチケット」は、Jリーグの試合観戦には欠かせないサービスとして、リーグ全体とクラブを支えています。 使いやすいチケットサイトにするためにUI/UXを重視している同サイトですが、大規模な開発計画が決まっており、細かな改善を迅速に行うのが難しい状況でした。また、UI/UXの最適化という観点では、開発リソースの都合もあり、スピード感をもってPDCAを繰り返すことが難しいという状況に陥りつつありました。 そこで、開発とは別枠で小回りよくUI/UXを改善する運用を検討し始めました。
導入の決め手
Jリーグは、スピード感をもってUI/UXを検証しやすくするためにKARTEの導入を決めました。 チケットサイトは熱量や目的を持ってサイトに訪れる方が大半であり、もともと購入率が高いので、KARTE導入後にさらに購入率を高めることができるかという懸念はありました。
しかし、「Jリーグチケット」は1,000を超える試合を取り扱うため、たとえ一つの試合で購入率が1%未満でも、それが積み重なれば全体のインパクトは大きくなると考えられました。 さらに、売り上げに加えて、チケット販売促進に関するノウハウを各利用クラブに横展開できるということも導入の決め手となりました。
導入の成果と今後の展望
KARTE導入により、Jリーグは顧客理解を深め 、顧客一人ひとりに最適化されたコミュニケーションを提供できるようになりました。 例えば、「来場回数xx回以上」「カートに商品を入れているけど決済に進んでいない人」など、細かなセグメントに分けてクーポンを配布できるようになったことで、チケット販売促進の効果を高めることができました。 また、クラブが作った動画を「Jリーグチケット」内にポップアップで表示させたところ、動画を閲覧した人のチケット購入率が向上しました。 スタジアムの座席の種類について、各座席からの観戦イメージの写真をチケット購入画面にポップアップで表示した施策では、購入率が約20%増加しました。
今後は、KARTEで得られた知見をシステムに組み込んでいく予定です。 また、KARTEの活用範囲をスタジアム体験まで広げ、スタジアムでQRチケットを表示したときに、その日のイベントやキッチンカーの情報を即時に案内したり、スタジアム体験を向上するために導入しているサービスを紹介したりすることを検討しています。
※本記事の情報は、2024年1月時点のものです。