スモール＆クイックウィンで成功するユーザーデータ活用プロジェクト

メディアやエンタメ業界では、多様なオーディエンスに向けてコンテンツを提供するという特性があり、これまでは個々のユーザーに焦点を当てた「n1思考」よりも、多くの人々にリーチする「マス思考」が主流でした。しかし、スマートフォンの普及によりコンテンツへの接触チャネルが増加し、誰もが容易にコンテンツを制作・共有できるようになった結果、従来のメディアやエンタメ企業は、SNSや動画共有サイトといった新しい形態のコンテンツとも、生活者の時間を競合する状況に直面しています。また、趣味嗜好の多様化が加速し、視聴者や読者といった受け手の関心が細分化している中、個々のユーザーのニーズや行動を深く理解するn1思考の重要性が高まっており、n1思考を行うためにこれからはユーザーデータの活用が必要となります。

しかし、多くの企業では、 「どのようにデータを取り扱えば良いかわからない」 「デジタルに関する知見を持つ人材が不足している」 といった課題に加え、「関係部署間での調整が困難」といった組織的な障壁が立ちはだかり、データ活用が進んでいないのが実情です。こうした課題を解決し、コンテンツビジネスにおいてデータを効果的に活用するために、今回は『組織の壁の乗り越え方編』と題し、部署間の摩擦を最小限に抑えつつ、着実に成果を生み出すためのアプローチをご紹介します。