2023.11.11
三井ダイレクト損害保険におけるKARTE Blocks導入事例
- KARTE Blocks
- 金融
- 500名 - 5000名
導入の背景
三井ダイレクト損保は、ネット型自動車保険市場での差別化や、専門知識が必要な商品の難しさという課題を抱えていました。そこで「強くてやさしい」という新コンセプトを掲げてリブランディングを行い、唯一の顧客接点であるWebサイトを刷新しました。しかし、サイト改善においては、HTML修正の外注や社内調整に時間がかかり、200以上あった改善案の多くを実行に移せない状況でした。特にA/Bテストのような施策は気軽に行えず、月に1〜2件実施するのが限界で、顧客が離脱しやすい見積もりフォームや契約手続きなどの課題に迅速に対応できずにいました。
導入の決め手
従来のサイト改修は、HTML修正を外部に依頼し、さらに社内調整も必要だったため、反映までに数週間から1カ月を要していました。また、修正箇所が頻繁に変わるためCMSの運用も困難でした。これらの課題を解決し、社内で迅速にA/Bテストを行いながらサイトを改善できる体制を整えたいと考え、KARTE Blocksの導入を決定しました。これにより、マーケティング部門が主導してWebサイトの文言修正やA/Bテスト、見積もりフォームの改善などをスピーディーに実行できることを期待しました。
導入の成果と今後の展望
導入後、これまで滞っていた改善施策に迅速に着手できるようになりました。例えば、見積もりフォームへ進むボタンの文言をA/Bテストで検証し、顧客の誤認率を7〜8%から2〜3%へと大幅に改善しました。また、任意だった住所入力欄を非表示にするテストでは「見積もり保存率」が2%向上するなど、重要なKPIの改善に繋がっています。さらに、これまでシステム部門に依頼していたお知らせの掲載などもマーケティング部内でタイムリーに対応可能になりました。今後は、スマホでの契約手続きのUX改善や、顧客の状況に合わせた情報の出し分けによるパーソナライズを強化し、顧客が「気持ちよく契約できた」と感動してもらえるような、期待を超える体験を提供できるWebサイトを目指していきます。