2025.02.14

LINEヤフー株式会社のKARTE導入事例

2025.02.14

LINEヤフー株式会社のKARTE導入事例

2025.02.14

LINEヤフー株式会社のKARTE導入事例

導入の背景

「LINEスキマニ」は、企業とユーザーの「スキマ」時間をマッチングする単発雇用サービスであり、サービスをローンチした当初は、サービスの成長に繋がる要因が不明確でした。過去のプロダクトマネジメントの事例から、ユーザーごとにポップアップやバナーを出し分けることで、迅速な仮説検証がサービス価値の向上に繋がると認識していました。しかし、仮説検証に必要な機能はサービス開発の本質とは異なるため、運用系の機能開発を自社で行わない方針を決定しました。そこで、KARTEの導入が検討されました。

導入の決め手

KARTE導入の決め手は、実現できることの自由度の高さでした。LINEスキマニのチームは、何を解決するかに焦点を当て、より良い手段を選択するという共通認識を持っており、内製化に固執せずにKARTEを受け入れたという背景があります。また、KARTEはプランナーが簡単なキャンペーンを差し込むだけでなく、特定の行動をしたユーザーに特定のメッセージを出すなど、高機能な施策を実現できる可能性がありました。さらに、エンジニアがKARTEの運用に関わることで、より高度な設定が可能になり、リリースのペースを加速できると考えられました。

導入の成果と今後の展望

エンジニアがKARTEの運用に関わることで、機能リリースまでの速度が向上し、以前は二週間に一度だったリリース頻度が、現在では週に複数回にまで増加しました。また、エンジニアがKARTEの運用に関わる以前は、フロントエンドから参照したい情報を保持するためだけにサーバーサイドの開発が行われることが多かったのですが、KARTEにサーバーサイドの役割を持たせることで、サーバーサイドの開発をほぼなくすことができました。これにより、エンジニアはより本質的な業務に集中できるようになりました。

さらに、KARTEの導入によって、企画者のアイデアを迅速にサービスに反映し、仮説検証のサイクルを回すことが可能な環境が社内に整備されました。以前は要件が固まった状態で相談が来ていたのが、KARTE導入後はまだ要件が固まっていないアイデア段階から相談が来るようになり、本質的な仮説検証が可能になりました。2022年10月〜2023年1月頃には、リリースサイクルが上がり、仮説検証の速度が向上したことで、KPIとしていた指標が約10倍の成長を遂げ、そのうち約87%がKARTEの接客経由でした。今後は、失敗のコストを下げるために、KARTEを活用し、組織としても改善を重ねていくことを目指しています。また、エンジニアとしては、できるだけ「安く失敗」できるための機能開発にKARTEを使って取り組んでいく予定です。